16歳の若さで24歳年上の夫と結婚した三船美香さんが離婚裁判を控えているとの報道に、大半の人は驚かなかったと私は思います。
しかし、離婚理由がモラハラだということには驚いた人も多くいたことではないでしょうか。もちろん夫婦間だけでなく職場などでも問題になっている『モラハラ』は年々増加傾向にあるのが現状です。
DVのひとつとされていますが、モラハラは身体的な暴力のように目で見えたり、形に残るものではありません。長年付き合っていても気が付かないケースや被害者側が『自分が悪いから、このようになってしまった』と自分の責任と認識し、精神的に追い詰められるケースが多いです。
三船美香さんも人格否定や行動の制限などをされていたが、『自分が悪いからこのようになってしまった』と長年思ってきたが、友人などの助言で気が付いたと話しています。
このように加害者は、他人には良い対応をするため周囲が気づかないということが特徴です。モラハラは家庭内での問題となっており、被害者が打ち明けないとまわりが気づかないという問題もあります。
加害者は自分を守るために他人を攻撃してしまう『自己愛』が偏って表れてしまっているタイプが多いそうです。
自分を脅かす存在から自分を守りたいという欲求の強さ、自分は正しい、偉いという思い込みの強さ、自己を正当化するために他人を責めようとする他罰的傾向、ストレス耐性の低さなど、自分でも気がつかないうちにモラハラという行為を繰り返し行ってしまうという状況が発生しています。
もちろん、夫婦だから一方的にどちらかだけが悪い訳ではないとは思いますが、モラハラは立派な離婚理由のひとつです。
しかし、モラハラの証拠や立証することは難しいため、三船美香夫婦のように法や専門家の力を借りることが多い傾向にあります。