「離婚理由は何ですか」と聞かれた際に、「性格の不一致」「浮気」「DV・モラハラ」「ギャンブル」といったところが多く聞かれますが、実は意外に多い回答が「お互いの親との関係」なのです。
昔から「嫁姑問題」は夫婦喧嘩などの原因にも多く聞かれますが、最近は相手の実家に近寄らないと言うほど徹底しているケースが多くなってきています。
正月なども相手の実家には一切行かない、冠婚葬祭などもできればお互いの身内はお互いのみと言うほどの徹底ぶりだそうです。
結婚当初から夫のことを良く思っていない妻の親が夫を拒否した結果、結婚10年たった現在も妻の実家に出入りするのは妻と子供のみといったケースや、夫の両親の何気ない一言で妻が夫の実家に行くことを拒否し、介護問題に発展といったケースなどもあります。何十年も修復できない状況のまま現在に至っているケースも多いようです。
昔のように夫や妻の親兄弟だから我慢をしてでも付き合うということが、親世代も子世代にもなくなってきているのでしょう。
このような状況下で男性に多くみられるのが、夫婦関係の悪化から浮気をしてしまうケースです。浮気が発覚した際、夫の親も止めるどころか「離婚」に賛成することが多いようです。
また少子化問題もあり、互いの親との同居や介護の拒否なども多く聞かれます。
夫婦は他人と言いますが、気持ちが離れてしまうとうまくいかなくなり、他に理解者を求めるようになります。
夫婦間や親や子供のことを異性に相談する際は注意が必要です。
親や子供のことはお互い当事者のため、感情的になりがちです。他人は第三者として物事をとらえていますが、「話をよく聞いてくれる」「自分の気持ちを理解してくれる」と錯覚に陥りやすいのです。
浮気や不倫関係のきっかけの一つに、相談をしているうちに浮気や不倫関係に発展してしまうケースが多いため、浮気や不倫関係防止まではいかないかもしれませんが、日常生活の中で夫婦間での話し合いの時間を持つことは非常に大切なことだと思います。