2020年は、早くも芸能人の不倫ニュースが世間をざわつかせています。
東出昌大さんの不倫（杏さんが3人の育児中にも関わらず、何年も不倫していたということで大炎上）が落ち着かないところに新たに報じられたのが、鈴木杏樹さんの”略奪”とも言える不倫劇です。

「妻とは別れるから・・・」不倫男の常套句？

鈴木杏樹さんは、15年連れ添った夫と死別。そこから打ち込んでいた仕事にも一区切りが付き、どこか心に穴が空いたような状況のとき、不倫相手である喜多村緑郎さんと交際をスタートさせました。お互いに俳優ということで、舞台共演がきっかけで親しくなったようです。

喜多村緑郎さんも奥さんと折り合いが悪くなっていたという背景があるのか、「妻とは別れるから」と言い鈴木杏樹さんに熱烈なアプローチをしていたとか。でも、芸能人同士の恋愛とは思えないほど質素で庶民的なデートを重ね、海岸にシートを広げて軽食を食べたり、4,000円のラブホテルで過ごしていたそうです。

まだ婚姻状態でありながら、他の女性に手を出す喜多村緑郎さんの行為は、倫理的に考えてもNGです。いくら今の結婚相手よりも魅力的な人だったとしても、今の配偶者と別れるつもりだったとしても、結婚というある種の「契約」をしている以上、それを守る義務があるのです。

では、何をすれば「不倫」となるのでしょうか？

どこからが不倫になる？法律上の定義

民法上では、「不倫」のことを「不貞行為」という言葉で表現しています。不貞行為は離婚原因として扱われます。結婚により、夫婦間には「貞操義務」が発生するので、それに違反する不貞行為は離婚原因として成り立つという意味です。

ただ、この「不貞行為」というのも具体的に示されているわけではなく、社会的な倫理観や、これまでの裁判例をもとに個別事例ごとに判断される、というのが通常です。

一般的には、「配偶者以外の人と、自分の意志で性的な関係（肉体関係）を持つ」ことを不貞行為としています。

もし離婚を裁判で闘うことになった場合には、「不貞行為の立証」が必要となります。そしてこれは、普通であれば簡単にできることではありません。「肉体関係があったことの証明」ができるのは、生半可な証拠ではないからです。

確実な証拠として使われるのは、ラブホテルに出入りしている写真です。その他、不貞行為があったことを示すようなやり取りや、ホテル代の領収書なども、それ単独では証拠としては弱いですが、その他の証拠と組み合わせることで意味を成すこともあります。

芸能人の不倫騒動というと、パッと思いつくのが「LINEのやりとり」など、不倫に怒る家族側や不倫相手側が流出させるやり取りの内容です（ベッキーの炎上が思い出されます）。実は、これだけでは不貞行為の証拠としては足りないのです。ある程度の関わり合いがあったことが分かっても、肉体関係があったかどうかまでは判別できないからです。

過去の裁判では、「特定の女性と連れ立って頻繁に外出し、翌朝まで帰らないことがあった / 二人の関係は友人の間でもかなり噂になっていた」というケースや、「妻が特定の男性と二人きりで過ごしていて、ドアをすぐに開けなかった」というケースにおいて、その状況を総合的に考えて不貞行為が推認された事例はあります。しかし、こういった状況証拠や噂という曖昧な証拠で不貞行為が認められるとは限らないので、あくまで”例外”として捉えておくほうが良さそうです。

ですので、通常裁判や慰謝料請求の場で不貞行為の証拠が必要となったときには、探偵に依頼して確実な浮気の証拠を集めるというのが有効な方法です。

芸能人の不倫ニュースが報じられると、なんだか自分の配偶者の行動も怪しく思える・・・という方も多いものです。もし、少しでも不安があるようでしたら、早めにご相談いただくことをおすすめします！

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